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今年の一番大きなイベントだった、ジャズ教室の生徒達とバンドメンバーが総出演した親睦パーティーも無事に終わり一段落した感じです。嬉しい事に12月は例年のごとくクリスマスコンサート等の演奏依頼がたくさん入りました。11月の後半は演奏会等の大仕事がめずらしく入って無いので、休暇をとる事にしました。旅行の準備をまったくしてないが大丈夫かな?航空券やホテルとれるかな? 休暇をとりニューヨークで大好きなジャズを聴いて過ごす事に決めました。さあ急いで支度をして成田までに乗り〜〜〜〜到着!


MidTownHiltonHotelに到着。繁華街、ブロードウェイ劇場が近くていい位置にあるホテルだな。近所には何があるのかな早速歩き回ってみました。ロックフェラービルがあり丁度クリスマスツリーを造っている最中でした。大きなツリーだな。ツリートップの星が置いてあったがなんという大きさ。これが最後にツリーの先について月になるとピカピカ光るのだな。番街にいきました。綺麗なブランドの店がたくさんありましたが、特にカルティエのお店はプレゼントの包装紙風にお店自体にきれいな飾り付けを始めていました。俺がお金持ちだったら、このお店ごと女性にプレゼントしたら喜ぶだろうなとバカな事考えました。
ところで、噂は聞いていたが、皮肉な事に9.11テロのあとNYは物凄く警戒が厳しくなったせいなのかどこにいっても治安がよくなっています。もちろん地域によっては悪い場所もあるでしょうが、飛行場では指紋も採るし靴の中まで調べるしNYの繁華街は警察官がどこにいってもパトロールしている。地下鉄もジュリアーニNY市長の方針なのか、とてもきれいで安全でした。映画の中の怖い地下鉄の面影は全然無いです。今回の旅行の目的のひとつ17年前にアメリカに渡ったJAZZ友達SAX奏者だった僕の大親友というかお兄さんのような存在だったマサキさんに会いに行き来ました。


ホテルに着いてからすぐ彼の家にTELしてみるとつながったので、とても嬉しかった。ブロードウェイ通り沿いのマサキさんの家族の住む家で今晩お酒飲む約束しました。ほんとに久しぶりに会えるのでワクワクするなー。地下鉄乗って出かけました。地下鉄降りると、「たろーーーっ」と声が道の向こうから聞こえてきました。ものすごく懐かしくて嬉しかったです。待っていてくれたのだな。変わってない!17年前に知り合った頃のマサキさんは2つだけ年上だったのですが、とてもその当時の僕にとっては大人のように見えた。僕と一緒にバンドをつくって演奏活動したのです。二人ともジャズは憧れでしたが、なかなか思いどおりに演奏できていたとは言えませんが、毎週お店に出演してとても楽しかったな。その当時、マサキさんの家に遊びに行くと印象的だったのは、いつもテナーSAXを吹いていました。名曲「♪クールストラッティン」などを練習していて、かっこいいなと思いました。僕は「♪ムーンリバー」と「♪テネシーワルツ」しか弾けなかったので。それでも当時は毎週演奏があったのでライブの後お洒落なカフェバーに毎回酒を飲みにいきました。マサキさんはこだわりが当時からある人で、酒を飲むといつも「太郎 お酒も女性にも、男はこだわりをもたなければいけないよ。」などと僕に色々教えてくれました。かっこいいセリフだなーと思った。ギャルソンの服を着てバーボンをいつも彼は飲んでいました。

彼の家に着きました。NYで知り合った奥さんと子供2人と彼は幸せそうに暮らしていました。とても暖かい気持ちになりました。そしてワインを皆でたくさん飲みました。話も尽きることなく、1分1秒惜しい気持ちで早口になって語り合いました。マサキさんはNYにきてから多くの苦労も有ったそうですが、得意な料理の世界で腕を磨き、今週から新しくOPENする「KOMEGASHI」というお店のGRANDシェフMANEYGERとして活躍するそうです。NY滞在中に是非いってみよう!酔っ払ってきて眠くなったのでホテルに帰ることにしました。帰りは地下鉄まで送ってもらいました。改札の向こう側でずっと手を振ってくれていました。喜びがじわっーとこみ上げて来た。「会えてほんとによかった。」地下鉄でガタゴト揺られながら僕はつぶやきました。そしてホテルに着いて寝ました。

朝早起きをして早速朝食を食べようとホテルで食べたのですが、なんだか量ばかり多く値段もものすごく高かったので、朝食はパン屋や果物屋などを街に出た時探してみようと思いました。明日からはホテル飯はやめよう。次の日からは近所にDELI=コンビニ風パン屋を見つけリンゴとパンを毎日買いました。


今日はセントラルパークと美術館に行く予定を立てました。お昼はおいしいイタリアンレストランも見つけてみようと張り切って出かけました。セントラルパークは広いのでいい運動になるだろうな。地下鉄乗ってすぐパークサイドに着きました。憧れのメトロポリタンが見えてきました。早く入りたいあまり早足になってしまうな。僕はプラド美術館 ルーブル美術館 オルセー美術館などにいったが、世界の大きい美術館の中でも最も絵画の点数が多いと聞くメトロポリタンを訪れる事は子供の頃から憧れだったのです。今日ここを訪れているなんて嬉しいな。そして今後も世界中の有名な美術館を観にいくのが僕の夢です。メトロポリタンは僕の大好きなルノアールの絵がたくさんあって素晴らしかったです。ゴッホもシニャックもドガもモネもほんとーに美しい絵だなーー。有名な絵がたくさんあってほんとに楽しいな。でもルノアールの描く女性や女の子の絵はピカいちだな、ルノアールはきっと女の人が大好きだったのだろうなと感じた。ゆっくり絵を眺めていると心がとても落ち着きます。幸せです。美術館を出てセントラルパークを散歩する事にしました。公園内はとてもきれいで、ベビーカーにかわいい赤ちゃんを乗せたお母さんや、ベンチでくつろぐ老夫婦や手をつなぎ歩く恋人など、皆ゆったり平和に過ごしています。なんか最近日本のほうが治安悪くなっている事を思い出し、日本人として悲しい気持ちになりました。公園を歩いてゆくとなんとかわいいリスが!しかも逃げない。人間に慣れているのかな?かわいいので写真撮りました。でも後で気がついたのですが公園内にはものすごい数のリスがいる事がわかり途中からなーんだと思いました。

夜になりました今日は憧れのお店「バードランド」に行きます。早くから予約を入れておいたのでステージに近い席だといいな。今夜は僕の大好きな「デュークエリントン楽団」の演奏なのでライブハウスへ向かう足取りもかろやかです。エリントン楽団はもちろん日本でも観ていますが、NYで観れるなんて!バードランドは僕の尊敬するピアニスト「ジョージ シアリング」の「♪バードランドの子守唄」のライブハウスの名前です。数多くのJAZZジャイアントが出演してきたNYの名門です。お店の雰囲気もよくお酒も美味しい!席も目の前にしてもらいました!楽団総勢16名がステージにやってきました。お馴染み「♪A列車で行こう」が始まりました。最高!たくさんの名曲を演奏しついにラストはお約束「♪サテンドール」ブラボー!今時言わないか楽団の演奏で感じた事は小さなお店でバンドが演奏してるというのに音量がもの凄く小さく心地よいのです。もちろんffは迫力あるが、p〜fまで程よくコントロールされていて素晴らしい美しいサウンドです。楽団員は例の帽子のトロンボーンの古い人意外は若手も多くオリジナルからの人はもうほとんどいないのですが、JAZZの辞典エリントンサウンドは不滅だ。新しい世代の若手達も加わりこのように受け継がれていくのでしょうね。帰りに地下鉄まで歩いていくと先ほどの楽団のメンバーがSAXケース持ってやはり帰っていくところでした。何気ないその後ろ姿がNYなんだなと感じました。僕らもホテルに帰りました。朝です早起きしてハーレムゴスペルツアーに参加しました。英語とイタリア語の混じったツアーバスなので、ガイドさんが、何を説明しているのか良く分からない部分も有りましたが、NYの街外れの風景はバスから眺めていて楽しかったです。雨が降っていたのも手伝い、NYの中心部とは全く違う風景だ。あまりきれいでなく貧しい感じの黒人の人が多くいる。クリントンさんの事務所がハーレムに来た、とUSAのニュースでやってはいますが、ハーレムはやはりハーレムなのかな。しかしながら教会のゴスペルは良かったです。すごい迫力 すごい宗教感。ピアノがボロボロだ!!つくづくゴスペルは日本人では真似できない部分が多いなと感じました。しかし同時に僕自身もジャズ演奏家なのでこの黒人音楽のルーツのひとつゴスペルも今後勉強の課題にしたいと感じました。

夜です「ビレッジ バンガード」に「ルードナルドソン」のSAXを聴きに行きます。ルーは凄いじいさんのはずだが、まだ大丈夫なのかな?ルーはかつてモダンジャズの名曲を数多く演奏作曲してきた。大御所です。さあ楽しみだ。また張り切りすぎて早く着きすぎたのでまた一番前の席でした。バンガードは食べ物も無いお酒だけのホントのLIVEハウス。この店でBE−BOPのチャーリーパーカー達が演奏してきたかと思うとゾクゾクします。また彼らと腕を競い合ったルーの演奏聴けるなんて。ドナルドソン登場。おじいさんだがお洒落でかっこいい、オルガン奏者も怪しくてかっこいい、ギターは白人で良い感じ!いきなり「♪コンファーメーション」ワォー!彼のオリジナルを含めBE−BOPの名曲を中心にたくさん聴かせてくれました大満足です。途中は即興のブルースも飛び出しルーの歌声は?だったが面白かった。フランス人の女のお客がいたのでその事をネタにしてふざけてルーが即興で歌ったがとくに面白かった。しかしこのように黒人達の本場の演奏を聴いていると日本でのJAZZとはかなり違うものだなと感じる。シャープなリズム、溢れるアイディア、うねるサウンドすべて別物!!凄くて笑うしかないという感じです。でも僕の長く演奏してたくさん練習して彼らのようになりたい!帰りには店の外にギターのランディがいた。素晴らしいギタープレイだったよと僕はいいました。ランディは喜んでいました。一緒に写真を撮りました。良い夜でした。酒もうまかった。感じたのはNYではこのようなライブが10〜30ドル位で聴けるのでいいなー。もちろんさらにリーズナブルなお店もたくさんある。日本は何かと値段が高い!お腹すいたので夜食を食べにいこう!


僕はイタリア料理が好きなので滞在期間中毎日食べました。そのせいでホテルの近くのイタリア料理店にいろいろ行き、美味しい店、いまいちな店、色々発見しました。知らない店に入るときのドキドキする感じがいいです。またアメリカンな店に行かない理由は、量が多すぎるからです。メインのお肉などがバカでかいのはいいとして、付け合せのポテトやサラダなども多すぎで見るだけでいやだからです。でも観察して見ていると結構みな全部食べちゃうのですごい。おはよう朝だ。今日は自由の女神を見たいと前から思っていたのでフェリー乗って行きました。フェリーに乗るだけで警察官に荷物検査徹底的にやられるので凄くいやです。テロの影響です。さてフェリーで島に向かう間はずっと曇っていたので女神が良く見えなかったが、僕の日頃の行いのよさかな(笑)女神島(なんて島?)についたとたんに突然晴天になった。女神自身が一番美しい姿を俺に見てほしかったのかな(笑)>女神島の近くなので、9.11>テロの標的となってしまった貿易センタービル跡地グランドゼロをたずねてみました。訪れている人々が何人かいるのも関わらず、不気味な静寂に満ちていて、早くこの場所を立ち去りたい思い気持ちになりました。鉄骨で組まれた祈りの十字架が痛ましかったです。でもグランドゼロをみれて良かった。ちなみにアメリカは崩れたビルの鉄骨などで現在空母を造っているそうです。空母の名はニューヨークだそうです!?アメリカって奴は!?


街に出てみるとにぎやかだった。そうなのです今日はTHANKSGIVING感謝祭なのです。家族連れNYの楽しいパレードを観にまたお食事にとごったがえしています。僕達もイギリスPUBの店で七面鳥丸焼き食べました美味い!今日は朝からずっとワクワクしていました。ブロードウェイ劇場でミュージカルを観るのです。しかも「♪シカゴ」シカゴは古き時代アメリカのショウビジネスの世界の中で歌、踊り色気とのし上がっていく女達の戦いを描いている作品です。ジャズバンドの伴奏と共に演じ、歌われるこのミュージカルは今回のNY旅行のテーマにほんとにふさわしいものでした。大満足です。短い滞在では有ったが、ゴスペル〜スイング〜モダンジャズ〜ミュージカルを観れた。なんと良い流れだろう。ジャズはアフリカから奴隷として連行されたアフリカ人がアメリカ大陸の中で移民してきた白人の持ち込んだ楽器や音楽とアフリカのリズムや魂が融合して生まれた。そして時代と共に進化してきました。ジャズはアメリカ南部で生まれ、カンザスやシカゴそしてニューヨークへとやってきました。黒人の生み出した素晴らしい音楽「JAZZ」はさらに劇場 映画など白人達を巻き込んだショウビジネスの世界へと進化してゆくのです。旅行の間にほんの少しだけそんな歴史を感じる事ができました。次回は長く滞在して出来れば音楽の勉強もしたいです。

朝です。今日はNY最後の日なので日本の音楽仲間や僕の教え子達にお土産を買いに行きます。先日、インド人の安くて可愛い小物屋を見つけたので、今日もそこへ行きました。お土産選びはほんと楽しいものです。そのあとは楽器屋さんへいってギターを観たりトロンボーン観たりして過ごした。そしていつもの事ですが、日本で手に入らない特にラテンジャズの教則本を大量に買い込みました。幸せーー!



NY最後の夜はもちろん僕のお兄さんのような古い友人マサキさんの働いている店「KOMEGASHI」に行きました。モダンで凄くお洒落なお店で働くまさきさんはとてもかっこよく輝いていました。丁寧に説明してくれながら造ってくれる料理は観た事もないようなモダンな食べ物ばかりでした。豆腐プリンや、味噌カプチーノ、わさびマティーニ、など等。「美味しいでしょ?」と聴かれ「もちろん!?」と答えました。ちょっと変わりすぎてて口に会わないのもありました(笑)でもマジに感じる事は「ニューヨーク・マンハッタン」この街は世界の経済や音楽、FASHIONなど流行の中心であり最新。常に進化し続けていくのだな。それがNYの宿命なのだと感じました。明日はもう朝から飛行機で12時間!来週からはまた日本での演奏活動!しばし今夜はそれらをしまって、今宵はわさびマティーニを「もう1っパイ!」WE ARE FLYING BACK TO JAPAN! WE HAD REALLY WONDERFUL TIME IN NEW YORK.
WE REALLY WANT TO COME BACK HERE SOMEDAY! THANK YOU BACK TO THE TOP


  
かやはら音楽教室