1/75 L960mm

2011年11月から始めた
ビクトリーです。
途中1/32サンダーボルト
を製作した為、大分遅れて
しまいました。
やっと船体の9割がた、
完成しました。
マスト、ヤードのテーパー削りも
終わりました。

イタリア マモリ社 ビクトリー 110cm

ロープを作りましょう

 これから、ロープを張っていくことになります。 気をつけることは、ロープの色と太さです。
固定されているロープは黒可動するロープは薄茶色です(外箱のロープの色は参考になりません)。 
太さは四種類くらい用意すれば、事足りると思います。 物によっては毛羽立っている糸がありますが、
木工用ボンドを指に塗り、糸をしごいてやると毛羽立ちを押さえる事が出来ます。

サイドキールの接着と、上半分の塗装が終わりました。 この後、下半分の塗装と船体周りの装飾をおこないます。
 (塗料は、アサヒペンの木工用着色二ス ゴールデンオーク を使いました。 
ブルーはプラモデル用の塗料です)

飾り台は、昔コンテストでもらった盾の
飾りを取って改造してあります。
年を取ると集中力がなくなり、失敗ばかり
してしまいます。
(アップの写真は載せられない  笑)
木製帆船を作るのはこれが最後かもしれません。
それにしても 長かったなー

これで終わりと思っていたら、この1.5倍の
ビクトリーをベニヤ板から製作中です。
近々写真を掲載します。

ラダーも付いてそれらしくなってきました。
もう少しの我慢(?)です。

ヤードがやっと完成しました。
上記写真から4ヶ月ぶり?
その間1/48天山、黒鯛釣
用の浮き11個を作っていました。
(おかげで4月9日12時05
分47cmの黒鯛を釣りました)
これから茶色のロープを張
っていきます。

やっとここまで出来ました。
ここで部品が足りないのが
わかり、輸入元に連絡をす
ると古い輸入品なので部品
代金がかかる
 との事。 
これから輸入木製帆船を作
ろうと考えている人は、商品
が最近輸入された物か確認
してから購入されることをお
勧めします。 
万一部品が足りない場合は
部品代金を請求されるかもし
れない事を、覚えていて下さい。

マストが立って、やっと帆船
らしくなりました。
これから一番楽しみな(泣)
ラットライン(足掛け)に
入ります。
白のボール紙を定規にして
2本のピンセットを使い
編んでいきます。

       

   
   木製帆船を作りましょう

キングスホビーと言われる木製帆船は、根気だけあれば
誰でも作る事が出来ます。
この頃のキットは、細かいパーツまで切り抜いてあるので、
糸のこ盤のような物は使用しなくても作る事が出来ます。
説明書は英語ですが、英和辞書があれば事足ります。
 制作期間は、’02 11月8日からたぶん1年位
かかると思います。

 完成は’04 4月7日となってしまいました。
アッという間の17ヶ月でした。

左の写真はカタログの物です。

一枚目の側板が張り終えたところです。  
この側板は練習のつもりで張ってください。 
この上に外板(側板)を貼ります。


説明書その2の中段までの段階です。 
キール下部に歪み防止の角棒が見えます。

船首部分です。 赤い矢印の部分は、接着する前に
曲げておかなければなりません。  曲げる器具は
ペンチ式の物と、ヒーター式の物があります。
(2,500〜3,000円くらい) 

船体中央部です。 船体中段に3ミリの穴が開いて
いますが大砲の位置です。

船体後部です。 左上部に穴が開いてしまいま
したが、この上に外板を貼るので問題はありま
せん。(失笑)

外板を貼り終えたところです。 この木目がそのまま
見えますので、丁寧に貼りましょう。

説明書その2 FIG28まで終わりました。この後、
甲板を貼っていきます。

甲板を貼っていきます。 第1甲板は、第2甲板に邪魔
をされて、奥の方が貼れません。 紙テープの接着剤
がついているほうに、船体の幅の分だけ甲板を貼って
から、それを甲板上に接着します。(第2甲板がその状
態です)

8cmに切った甲板を丁寧に貼っていきます。
切れ目のところは、鉛筆で鋲の跡を書いていきま
す。 防水の為の、甲板と甲板の間が黒くなって、
コールタールの感じを出しています。(甲板のサイド
を鉛筆で黒くします)

パナルト サンフェリーペ

2年8ヶ月かかり、やっと完成しました。
ボートは後部に固定されるようですが、
中央部に載せました。組立図では、
砲門扉開閉ロープは1本ですが、実際は
2本なのでそのようにしました。

ロープワークがやっと終わりました。 
残りは 手摺り、ボート、
大砲&扉、碇、でしょうか。
早ければ今月中に完成しそうです。

甲板貼りが終わりました。 塗装は、アサヒペン木工用
着色ニス ライトオーク を使いました。

船首部です。 手すりの真鍮板を曲げるのは
13ミリのパイプをガイドに使用しました。

大砲の穴開けです。 付属のガイドを使って場所を決め
プラバンで作った縦11ミリ、横13ミリの板で大きさを決
め四隅にドリルで穴あけ、タミヤ製¥600カッターノコで
縦を切り、ナイフで四辺を整えます。
縦11ミリ、横13ミリの木片で大きさを確認します。
(順番 右から左へ)

上段の大砲は、砲口の高さに気をつけて開けて
ください。

この砲口(丸)も左の写真と同じ高さに開けます。
サイドキールは、瞬間接着剤と木工用ボンドを
併用して接着します。

船尾の砲口です。 1番目と2番目(3番目と4番目)
の間に、補強材を入れておきましょう。
(穴を開けるとき折れてしまいます)
2番目と3番目の間隔は、少し広めにします。(補強
材に当る恐れあり。実際、当っている。苦笑)

船体ばかり作っていると飽きてしまうので、たまには
大砲でも作りましょう。 ジグを作って組み立てると
楽です。真鍮物にはメタルプライマーを塗って、さび止めを
しておきます。

 手漕ぎボートを作ります。 0.5ミリの厚さの板から作りますから、慎重に作りましょう。 2隻のうち、
上の物は船体が出来た状態。 下の物は完成した物です。 0.5ミリの板からボートを作るのは、
ハッキリいってたいへんです。 少しくらいの段差、隙間はできます(笑)。 それにもめげずに作りま
しょう。 なんとかなるものです。(そう考えないと、完成しません)

船体下面の塗装が終わりました。 プラモデル用のパテとサフェーサーを使って表面を整え、
アイボリーホワイト色で塗装します。 パテ修正は、木目が残る程度にしましょう。 綺麗にすると、
プラモデルのようになってしまいます。 これからは、船体の装飾をしていきます。

 金属部品の金色が一定ではないので、金箔を貼る
ことにしました。 バリをヤスリで削り、箔ニスを塗り
ほとんど乾いた状態になったら金箔を貼ります。
右側3個が貼る前の状態、左側4個が貼り終えた
状態です。 金色の輝きの違いが一目瞭然です。

 船首部分の装飾が終わりました。 木と金属の接着は
エポキシと瞬間接着剤を併用します。
気をつけることは、接着剤をはみ出さないようにすること
です。  すべて現物合わせなので、丁寧に作りましょう。

 砲扉と手漕ぎボートは、接着していません。
これからの作業に邪魔になるからです。
多分、最後になるでしょう。
完成後の感想
この段階で、デッドアイ下部の砲扉を取り付けま
しょう。(デッドアイの取り付け穴をあける前)

 最後部にある、ランタンもつけていません。
これからマストを加工していきます。
フロントマストは10ミリ〜8ミリとテーパーが
つきます。 その加工をカンナだけでします。

10ミリの丸棒から、8ミリの
テーパーをつけたマストを
つくります。
丸棒の先端を8ミリに削り、
削ったところを黒く塗ります。

カンナを使って、黒く塗った
ところをテーパーに削ります。
四角形から8角形、16角形、
そしてヤスリで円形に加工します。
8ミリより削り過ぎないように
注意します。
このようにしてマストのすべてを、
テーパーに加工します。

マストの加工

ちょうど良い太さのロープがないときは、
自分で作りましょう。 左の写真のような
物を作ります。
ラジコンのピニオンギヤーとデフギヤー、
真鍮板があれば出来ます。 ジャンクボックス
から探してきた物です。
4本の糸を縒りながら、1本の糸にします。

左から、釣りに使う縒り戻し。
ガイド用の、4つの溝がついた小さな木片。
4本の糸をガイドする、大き目の木片。
そして糸を縒る道具です。

細い糸の縒ってある方向に、4本の糸を縒っていきます。
 この写真に写っていませんが、大きい木片の下面に、
くるくる回らないように重りをつけます。
1ミリの糸を4本縒ると、2ミリくらいの太さになります。
長さは15%位、短くなりますので注意してください。

マストが立って、やっと帆船らしくなってきました。
マストを支える太い糸は、1ミリの糸を4本縒った
ものです。 マストは正面から見て垂直に、横から
見て少し後ろに傾けます。 左右に支えている10本
程の糸は、張り具合が均一になるように注意します。
その糸の1番下にある丸い滑車(デッドアイ)の高さ
は全部同じになるようにしましょう。
 これから、梯子になる糸を7〜8ミリの間隔で編ん
でいきます。(1番嫌いな作業です)
 ここまでかかった時間は、およそ350時間です。


 マストを支えている糸(シュラウド)を張り終えたら、階段となる
(ラットライン)を編んでいきます。 
方法は組立図に書いてあるので、ここでは省略します。
間隔は7〜8ミリ、少したるむように張ります。 ラットラインをシュラウドに
結ぶ時、左右に引っ張ってたるみをつけると良いでしょう。
 左の初めと、右の終わりの結び目はUターンさせて、一番細い糸で結び、
瞬間接着剤で止めます。
 この方法で、すべてのマストのシュラウドを編みます。
次回は、このラットラインがすべて終わった時になります。
  (あーあ、頭が痛くなる

やっと固定のロープ(黒)を張り終えました。(長かったー)

ここで一番気をつけることは、糸のたるみです。
あまり引っ張り過ぎないように、緩めないように
気をつけましょう。

糸の太さも、気をつけなければなりません。 力の
かかる大きさの違いで、糸の太さが変わります。

 

これで黒色のロープは終わりました。 これからは茶色のロープを張っていきます。 左右でたるまないように、
気をつけて張っていきます。

 茶色のロープを張っていきます。 
デザインナイフの柄に糸を5〜6周巻きつけ、1箇所
で縛ります。 それをビレイピンに巻きつけてから
滑車の方に糸をもっていき、端を滑車に縛ります。
本物と逆の方向で工作をすることになります。
こうすることで、余分なロープをビレイピンに巻きつ
けることが、簡単に出来ます。

 滑車に結びつけた所です。 このようにしたら
余分な糸(たるんでいる黒と茶色の糸)を切り
とれば、このリギングは終了です。
 このようにして、すべての茶色のロープを張って
いきます。   先は長い!!

 ヤードのフットロープと滑車の取り付け
が終わりました。
これからマストに取り付けていきます。
前から後へ、上のヤードからから下へと
ロープを張っていきます。

完成しました

砲扉はデッドアイ(三つ目滑車)取り付け前に接着
しましょう。 下部の金具と干渉してしまう為です。
片側4箇所、デッドアイを移動させました。

フォアマスト下部です。 

船体中央部です。 ボートが載るとカッコいいですね。

船体後部です。
 

飾り台が出来ました。 
キットに入っている物です。
船体下面に合わせて少し削り、
溶きパテで下塗り、耐水ペーパー
で表面を整えた後、カシュウの
黒で塗装、その時細かい貝を
貼り付けてカモメを書きました。

{小さくてよく見えません。それでいいんです(笑)}
下の方はブルーのアルミ粉を撒き、上の方を細かいヤスリで研ぐと
白くなり、波頭のようになります。 赤い色は船体保護の為に、
フェルトを貼ってあります。

製作開始から17ヶ月が経ちました。 
合計417.5時間です。
途中1〜2ヶ月休みました。
船体が出来た時点で、根気が
切れたからです。
しかし皆様の応援があり、もう一度気合
を入れなおして始めました。 
好きな工程、嫌いな工程が
あり、そこでつまずいてしまい
ます。 
 これから木製帆船を作ろうと
考えている方、いつでもご質
問お待ちしています。
お気軽にメールをお寄せください。 
私で分かる範囲でお答えいたします。
 最初から見ていただいた方
もいらっしゃると思います。
長い間お付き合いいただき、
ありがとうございました。

FINE