私は過去において鬱を数回、心身症を2回経験しております。とは言っても、その時は何も知らずに苦しんでいただけで、数年後に斉藤茂太先生の本に出会って初めてそうだったのか?と思っただけに過ぎませんが。
私は、それまで現場一筋で仕事をして来ましたが、ある時、新しい仕事の立ち上げの為に他の部署へ配置換えになりました。
人間は係長と私しか居ませんでしたが、一月以上も仕事を与えられる事がなかったので、ストレスかから毎日、激しい頭痛に悩まされるようになりました。
それも仕事が始まってからは何とか治まりましたが、仕事も軌道に乗り何とか一年が過ぎようとした時、突然!係長が定年を前に辞めてしまいましたので、翌年は新しい係長が来ました。
それが、私にとって最悪の事態始まりになるとはその時は夢にも思いませんでした。
ある時、どうしても一日外で仕事をしなくてはならくなり、課長は勿論!係長にもきちんと了解を取って出掛けたのです。無事に仕事が終わって事務所に戻った途端!係長から呼びつけられ、何で電話を寄越さなかったんだ!と言われました。
私には一体何の事か解りませんでしたが、相手は私が昼に戻って来ると勝手に勘違いしていたのです。その為、自分に無断で一日外に居た言って怒ったのです。
用事があればいつでも連絡が取れるように、ポケットベルは持ち歩いていましたのでその事を言うと、また途端に怒り出したのです。これには些か参りました。
それから、訳の解らない事を延々と並べ、30分以上もお説教が続きました。それだけで済んだと思っていたら、翌日からは一日4回、30分に渡ってお説教が始まったのです。それが、何と!一月以上にも渡って続きしました。そればかりか、係長が私の元いた部署と喧嘩をしてしまい、そのしわ寄せを受ける事になりました。
私は小さいながらも5ヶ所の現場を一人で抱えていましたので、毎日バイクで現場を回っていたのです。
バイクで必死に回っても、も時には全部の現場を回る事が出来ない事か゛ありました。その上に訳の解らないお説教が加わったので、殆どの現場はまったく行く事が出来なくなってしまいました。
その為、上司に何を質問されても何も答える事が出来ませんでした。こん度はそれが面白くないと言って、それをネタにお説教されましたので、私はすっかり精神的におかしくなってしまいました。
そんなある日、車を運転していて、突然!意識を失ってしまいました。幸い信号待ちをしている時でしたので、後続の車にクラクションを鳴らされて、はっと気づくという程度で済みましたが、そんな事が何度か続きました。
仕事の方は休日出勤をしなくては片付かないほど山になっていましたので、中々休む事さえ出来ませんでした。その上、常に寝不足に悩まされていたので精神的にも肉体的にも限度を超していました。
それでも、久しぶりの休みなのだからたまには家族を連れて温泉にでも行かなくては!と思い、あまり気乗りはしませんでしたが、家族を乗せて家を出ました。
家を出て直ぐに身体の異常に気づき、戻る心積でいた処、突然!意識を失い!そのままトラックにぶつかってしまったのです。
幸い、交差点でスピードが出ていなかったので、かすり傷程度で済みましたが、車は廃車せざるを得なくなってしまいました。
新車で買ってから1年も乗っていない車でしたが、命があっただけましだと諦めるしかありませんでした。これが、私の心身症です。
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