ぬくもり
父がいて母がいた、そのまた父と母がいて、今の私がここにいる
父がいる、母がいる、幼い私がそこにいる。遠い昔のいろり端
父の話に胸おどり、母のみそ汁温かく、いろり囲んで夜が更ける
父がいる、母がいる、幼い私の姿が見える、夢の世界のその中に
母の温もり懐かしく、父の強さに憧れて、いつしか父の歳を超え
母の背中の温もりを思い出すたび懐かしく、そっと墓前に手を合わす
母が逝き、父も逝き、残りし我が身に秋の風
笑顔で我見る父と母、今は仲良く額の中