ストレスとED
「ED」勃起不全とでも訳せば良いのかと思いますが、私も一時期そんな状態で苦しんだ事があります。 原因も解らず、色々な方法を試してみましたが、総て駄目でした。それでも、決して薬にだけは頼る事はしませんでした。何故なら、薬の持つ恐ろしさを知っているからです。 私は結婚して一年も経たない内に先輩の陰湿な虐めが原因で、インポテンツになってしまいました。そして、二ヶ月あまりの間、悶々とした日々を送りました。 気持はあるのに全く身体が反応してくれないのです。どんなに努力してもまったく駄目でした。その為、死にたくなった事もありました。 でも、生きていれば何とかなる!と、必死に耐え抜き、身体と同時にこころの立て直しを図ったのです。その結果、何とか元に戻りましたが、言葉では言えない程の苦しみを味わいました。 その後も、何度となくそんな危機はありましたが、何とか精神力で乗り切り来ました。処が、50歳を過ぎた頃から急激に落ち始め、一時は殆ど勃起しなくなった事もありました。 それでも薬に頼らなかったのは、以前、とても悲しい人に会ったからです。その人は40歳のときに18歳の相手に惚れこみ、振られたのが原因で一時的にインポテンツになってしまったそうです。 焦って精力剤を飲み続けた結果、50歳になる前に完全に男としての機能を失ってしまった言いました。 そんな人を見て居ますので、どんなに辛くても薬には頼らないのです。そんな私を救ってくれたのが、何時もお世話になっている病院の先生でした。 普通なら、半年か1年、真面目に薬を飲めば数値は下がりますが、私の場合は5年以上飲んでいるのに、少しも尿酸値が下がらないのです。 その為、簡単に動脈の検査が出来るようになったからと言って、原因を探る為に頸動脈エコーの検査をしてくださったのです。 その結果、動脈硬化がかなり進んでいるのが解りました。何んと!私の血管は80歳の老人と殆ど変わらなかったのです。 その日から薬による治療が始まりましたが、身体の状態が良くなるに連れ、何と!自分本来の力が戻って来たのです。 私の動脈硬化は極度のストレスと食べ過ぎが原因ですが、極度のストレスによって、こころは勿論!身体までボロボロになつていたのです。 私と同年代の方の多くがEDで苦しんで居られるという話を耳にしますが、薬に頼る前にもう一度、ご自身の身の回りを見直してみる事をお勧めしたいのです。 もし、あなたが毎日、激しいストレスに晒されているのであれば、例えどんなに良い薬を飲んでも、その効果は一時的なものでしかありません。 根本的な原因となっているストレスを少しでも減らす努力をした上でなければ、薬は却ってあなた自身を蝕む事になります。 一時の快楽を求めたくなる気持も解りますが、一時の快楽に溺れてしまうよりも、こころと身体の立て直しをして、本当に充実した人生を送られた方が良いのではないか?と思います。 ストレスはこころだけでなく、身体も蝕んでゆきます。一日も早く、ご自身のストレスを少なくする努力をされて、素晴らしい人生を送って頂きたいと思います。 人には言えない程の苦しみを味わった人間として。 |