靴は毎日履く物ですし、仕事や通勤に使う場合は10時間以上も履き続ける事になりますので、何でも良いという訳にはいきません。毎日、長い時間履く靴だからこそ、ご自分の足に合った物を選んで欲しいのです。
時々、ご自分の体型や足の形を忘れて、見た目やブランドに拘っている人を見掛けますが、そういう人に限って必ず膝が痛い!とか腰が痛い!と言います。
私はそんな方を見掛けると靴を替えるように言いますが、皆さん、決して靴を替えるとは言いません。そこが面白い処ではもありますが。
私の知人から聞いた話です。その知人がよく通っていたスナックのママさんは常に膝が痛い!腰が痛い!と言っても、決してハイヒールを履くのをやめなかったそうです。そこまで来ると立派としか言いようがありません。
靴を買う時は夕方にしろ!と言われますが、それは、一日中立ったり、歩いたりして足がむくんでいるからです。反対に、朝は丁度良い!と思っていた靴が夕方になったらきつくて履けなくない!といった事も起るのです。
そんな時、靴の選び方さえ知っていれば、そんな間違いは起きません。
方法は至って簡単です。
先ず、ご自身の足の形を考えてください。足先の広い人が先の尖った靴を履いたら、それたけで足を痛めるだけでなく、膝や腰に大きな負担が掛かります。反対に足の細い方がゆるめの靴を履くと、靴の中で足が遊んでしまいますので、却って足を痛めるのです。
靴を選ぶ時は、気に入った靴を見付けたら、必ずマットの上で両足を入れてみて、足にしっくり馴染むかどうか確認してしてください。その上で、紐靴の場合は紐をきちんと締めてから、マットの上で軽く20〜30回足踏みをしてみて下さい。
履いた時は丁度良い!と思っても、何回か繰り返している内に少しでも違和感があったら、それはあなたの足に合った靴ではありません。
その場合はどんなに気に入っていたとしても買うのはおやめになった方が宜しいと思います。
見た目だけに囚われず、ご自分の足に合った靴を選ぶ事がとても大切です。
サイズですが、必ず足先に5o〜1pのゆとりがある物にしてください。それ以上ですと靴の中で足が遊んでしまいますし、それ以下ですと足の指を痛める事になりますので、ご注意ください。
次に靴の巾ですが、靴の底か中に必ずE・EEといった表示がされていますので、必ずそれを確かめてください。Eと書いてあるのは、足囲と言って、足のゆ゛の付け根の周りのサイズです。ですから、Eの数が多くなればそれだけゆったりとした作りになっているという事になります。
靴の底は少々厚目の方が疲れません。今は何処を歩いても道路はアスファルトやコンクリートブロックです。建物に入ればコンクリートや時には大理石のような石を敷き詰めてあります。その為、常に足を硬い物の上に叩き付けているのと何ら変わりないのです。
昔は道路も砂利や土でしたので、草履で歩いてもさして疲れる事はありませんでしたが今は総てが硬い物ばかですので、作りのしっかりとした靴で大切な足を守って欲しいのです。
重さに関しては好みがありますので何とも言えませんが、何よりも全体がしっかり出来ている事。そして、特に踵の部分がしっかり作られている事が大切です。
踵の部分が柔らかいと踵が安定しないので、身体がふらつき膝や腰に余計な負担が掛かります。そして、出来る事なら、踵の部分に何かのクッションが入っていれば例え、コンクリートの上を長時間歩いたとしても疲れ方はかなり違います。
時々、踵を踏みつけて歩いている若い人を見掛ける事がありますが、腰がふらつき膝を痛める原因になります。
本当はかなり膝や腰に無理が掛かっているのですが、体力があるのでその事に気づかないのです。
靴の紐も締め方によっては足や膝を痛める原因になりますので、ご注意ください。
あまりきつく絞めてしまうと指の動きが悪くなりますし、反対に緩め過ぎると反対に靴の中で足が遊んでしまい、却って足を痛めますので、ご自分の足に合うよにきちんと絞めてください。
私も自分の足に合った靴選び知らなかった為に、一月の間に3足も靴を買った事があります。そんな苦い体験を持っていますので、今では一度も靴選びに失敗した事はありません。
簡単な方法ではありますが、必ずあなたの足に合った靴が見つかると思いますので、一度お試しください。
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