顔のマッサージ

 私が顔のマッサージを覚えたのは今から20年近くも前の事です。突然!四年間に及ぶ苦しい仕事から解放された途端!一気に体調を崩してしまいました。

 そして、左顔面神経麻痺で緊急入院。その時、既に手遅れ寸前でしたので、点滴ではどうする事も出来なくて、手術を受けました。

 お医者様から顔は完全には元に戻る事はないし、良くなっても7割が限度だし、耳鳴りは生涯続きますよ!と言われしまた。

 確かに、今でも24時間耳鳴りは治まりませんし、時には色々な音が重なってしまい電話を取る事も出来ない日もあります。

 二ヶ月あまりに及ぶ入院生活の後、以前から通っていた鍼の先生が、顔に鍼をした方が今後の為になるから来なさい!言ったので、暫く通う事にしました。何度が通っている内に、妻を連れて来るようにと言われたので、一緒に出掛けた処、妻に顔のマッサージを教えてくれました。

 それは、幾ら鍼で治療をしても限界があるので、毎日、きちんと顔のマッサージをした方が良い!と先生が考えられたからだと思います。

 その日から、毎晩、妻に顔のマッサージをしてもらいましたが、冬は特に顔の筋肉が硬くなってしまい、それが元でひどい頭痛に悩まされた事も何度となくありました。その為、時には自分でマッサージをしなければならい時もありました。

 今では、目が疲れた時にマッサージをするぐらいですが、お陰で、殆どと言っていい程、目薬を使う事はありません。

 顔のマッサージというと、大変な事をするのでは?と思われる方も居られるかも知れませんが、方法は至って簡単です。

 男性でしたら、床屋の蒸しタオルを思い出してくだされば良いかと思います。少し熱めのお湯にタオルを浸し、軽く絞った状態で顔にのせてください。

 冷たくなる前に外してそれを何度か繰り返していると、それだけで顔の筋肉が柔らかくなります。その後、今度は乾いた柔らかいタオルを顔にのせて、額からこめかみ、そして耳の辺りに掛けて丹念に押して見てください。

 その時、少しでも痛みがあれば、そこの筋肉が硬くなっていますので、そこを中心に軽く押したり揉んだりするようにしていれば、顔の筋肉が柔らかくなりますので、次第に目の疲れも楽になります。時間のない時は、ハンカチやタオルでそのままマッサージをしても良いですが、蒸しタオルを使った場合の方が遙かに効果があります。

 効果として期待出来るのは、疲れ目とかすみ目です。緑内障の方にもやって頂いた処、ほんの数時間ではありましたが、効果出ました。
 
 元々、病気の治療が目的ではありませんので、それでも効果があっただけましかなと思っています。

 時間も長くやれば良いという訳でなく、一回5分程度、一日2回が限度です。力を入れてしまうと逆効果となりますので、気をつけてください。

 尚、目の疲れも放っておくと目眩を起こしたり、頭痛の原因になりますので、注意が必要です。