命のある限り

誰だって命のある限り精一杯生きて行かなくてはならないのは解っている。 
でも、何故か自分で命を絶ってしまう人達が後を絶たない。
とても悲し話だが。

その人達にはそれなりの理由があるとは思う。
でも、もう少し残された人達の気持ちを考えるゆとりがあったら、決してそん事にはならないと思う。
こころがトンネルに入ってしまったから、自分で身動きが取れなくなってしまったのではないだろうか?

何で、そこまで自分を追い詰めてまったのだろう?
誰でも良い、話を聞いてくれる人が居たら、そんな人を見つけていたら、きっと立ち直る事が出来た筈なのに。
誰も信用出来なくなってしまったから、何も見えなくなってしまったから、自分をそこまで追い詰めしまったのではないだろうか?

自殺をする為に睡眠薬を飲んだが、死にきれなくてそのまま車を運転して交通事故を起こして人を死なせてしまった男が、今度は、「罪を償う為に生きて行きます!」と言ったという。

そんなニュースを見た時、何て身勝手なんだ!と腹が立った。
でも、人間ってそんなものかも知れない?と誰かが言った。
一度死に損ねると命が惜しくなると。
確かにそうかも知れない。

どんなに罪を償おうと努力しても、、自分が奪った命はてもう二度と戻っては来ない!という事を決して忘れて欲しくない。

確かに、自分の命は自分のものだけど、多くの人達に支えられて生きている事を忘れないで欲しい。
自分の命も、他人の命も同じ命なのだから。

自分の命だから勝手に縮めても良い!というのは、あまりにも身勝手だ。
自分を生んで育ててくれた親の気持ちを考えたら、自分で勝手に命を縮める事は出来ない筈なのに。
どうしてなのか?その気持ちが解らない。

今の世の中、命があまりにも軽く扱われ過ぎている気がしてならない。
些細な事で自殺をしてしまう若者、仕事に追い詰められて命を絶つ熟年もいる。
皆、どうしてもっと自分の命を大切にしないのか?

苦しみや悩みから逃げ出したい気持ちは解る。
でも、死んでしまったら何にも残らない。
苦しみや悩みを乗り越えてこそ本当の歓びがあるのに。

何故か、皆、簡単に自分の命を絶ってしまう。
とても悲しい話だが。

もっと自分に自信を持って欲しい!
この世の中に、自分という人間はたった一人なのだから。
苦しみや悩みを必死になって乗り越えて欲しい!
本当の歓びを知る為に。