身体に身体に優しい半身浴
私は、阪神の大震災の被災地へ行って以来、冷えに関して特に関心を持つようになりました。 地元に戻ってから多くの方とお話をしている内に、冷えで悩んでいる人の多くが熱い湯に首まで浸かっている事が多いのを知りました。 私も以前は全身浴をしていましたが、少しでも長く入っていると目眩を起こしてしまうので、いつもカラスの行水になっていました。そんな私が、ふとした事から出会った本によって、半身浴の素晴らしさを知ったのです。 私の会った方の殆どが、熱い風呂が好きで5分とは浴槽に浸かってはいませんでした。これでは表面は確かに熱くなりますが、身体の芯は冷えたままです。 全身浴は確かに気持ちが良いのですが、問題がふたつあります。そのひとつが水圧です。毎日お風呂に入っていると余り感じませんが、水にも重さがあるのです。 水圧は身体全体に掛かりますので、心臓にかなりの負担が掛かります。熱い湯の場合は血圧が急激に上昇するので、心臓に余計な負担を掛ける事になるのです。 私が、皆さんに半身浴のお話する時によく使うのが、魚を焼く時にガスと炭火のどちからが旨いかのかという質問です。 どなたも必ず炭火の方が方が旨いと答えますが、その時に、風呂も同じ何ですよ!皆さんの入り方はガスで焼くのとあまり変わらないんですよ!と言うと、殆どの方が納得してくれます。 それは、炭火でじっくり魚を焼くように、お風呂も半身浴にして身体の芯からじっくりと温まる方がどれだけ身体に良いか?という説明の為にやっている事ですが、どなたにも大変好評です。 肉や魚は冷凍すると硬くなりますが、それと同じで、私達の身体も冷やすと筋肉が硬くなり、血液の流れが悪くなるのです。 その点、半身浴は身体にやさしく、身体を芯から温めてくれるので、どなたにも安心してお勧め出来るのです。 方法は至って簡単で、風呂に入る前に、コップ一杯の水かぬるま湯を飲んで、何時もより2度くらい低くしたお湯の中に、風呂の椅子を沈めてその上に腰掛け、上半身をすべて出しているだけです。 時々、半身浴は寒い!と言って、お湯の中に手を浸けてしまう方がいますが、効果が半減してしまいますので、寒さを感じるようでしたら、シャツをたくし上げておくか、バスタオルを肩に掛けておけば、寒くは有りません。 身体が温まって来たら外して、顔から汗が流れるまでそのまま入っていてください。その後は、一度、肩まで沈んで、直ぐに風呂から出てください。 乾いたバスタオルでしっかりと水気を取り、下半身を冷やさないようにしてから、もう一度コップに一杯の水分補給をしたら、直ぐに布団に入って寝てください。 半身浴は身体の芯から温まりますので、よく眠れますし、翌日は気持ちよく目が覚めます、風邪のひき始めでしたらそれだけでかなり良くなります。 |