足とこころと健康と 

 昔から、足は第二の心臓と言われていますが、足に関心を持つ方はあまり居られないようです。

 脳の老化を早める原因のひとつに、ストレスがありますが、老化は足からと言われるように、脚には身体の血液の半分近くが集中しているので、脚を使わないでいると、血液の流れが悪くなります。

 その結果、心臓に負担を掛ける事になり、ひいては脳の老化を早めるばかりでなく、肩凝り、腰痛といった身体的な事から、不眠や鬱といったこころの病気の引金にもなりかねません。

 ストレスを溜めないようにする事はとても大切ですが、適度な運動をしたり、足のマッサージをする事により、血液の流れが正常になるので、心臓の負担が軽くなります。それと同時に、心と身体のバラスが保たれ体調が良くなるのです。

 私が過去に出会った人の中に、脚がつってまともに歩く事が出来なくなっていた人が居ましたが、マッサージの方法を変えただけで元気に歩けるようになりました。

 また膝が痛くて、週に一度病院へ行って、肩に注射を打ってもらい、薬を貰って飲んでいた人が、足のマッサージを続けた処、すっかり膝の痛みがなくなってしまい、まったく病院へ行かなくなったという例もあります。

 いつも、苦虫を噛み潰したような顔をしていた小父さんが、靴と歩き方を変えただけで見違えるように若くなった例もあります。
 
 或いは、両膝に水が溜まってしまい、漁師を続けられなくなっていた人が、脚のマッサージを続けた処、膝に水が溜まらなくなり、元気に漁を再開した例もあります。


 私が皆さんにお話をする時は、身体を家に例え、「足は土台、、脚は柱」という言い方をしています。家も土台と柱がしっかりしていなければ傾いてしまいます。

 私達の身体も、足という土台と、脚という柱がしっかりしていなければ、まともに歩く事は出来ません。

 健康の為には運動をすれば良い!とお考えの方も多いと思いますが、足と脚は立派な道具である事を忘れないでください。

 道具も手入れをしなければ錆びついてしまいますが、足と脚も日頃の手入れが大切なのです。

 それでは、これからご自分で簡単に出来て、しかも安全な健康管理について、私の体験や経験を元にお話してゆきたいと思います。