テッド・デミ監督作品
 1950年代、マサチューセッツ、ウエイスマス。ジョージ(ジョニー)は、父親の経営する会社が倒産、家出を繰り返す母親を見て、お金への執着心をもつ。カリフォルニアに移り住んだジョージは、マリファナ販売をスタートする。商売に才気をあらわした彼はニューヨーク、東部アメリカへ進出し、金、名誉、権力、女を手に入れ、裏社会のキングにまで上りつめる。しかし、仲間の裏切り、逮捕、などにより歯車が狂っていく。

 この映画は、実話。ジョージ・ユング本人のインタビューで、「ジョニーには、たいしたアドバイスもしていないのにオレそっくりだ」って言っていた。さすがジョニー、実在の人物を何人も演じてるけど、わざとらしくなく、クールになりきるところはホントにすごい。ジョージは裏社会の大親分にまで、上りつめるけれど、最後には家族にもみはなされ、まさに、ジェットコースターのような人生。今も刑務所の中だもん。そんなジョージと優しい父親との関係が印象的だった。妻マーサ(ペネロペ・クルス)はなかなかのしたたかさ。あのペネロペちゃん、カワイイだけじゃないのね。最後に、娘の面会を待ち続けるジョージの姿がせつなかった。